「あなたは何歳ですか?」や「私は〇才です。」のように年齢に関する会話は日常的によくありますね。この記事では、ロシア語の年齢に関する表現について解説します。年齢を答えるためには、まず数の数え方を知っていなければなりません。ロシア語の数の数え方が分からない方は、先に以下の記事をお読みください。
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ロシア語で「あなたは何歳ですか?」
ロシア語で「〇〇は何歳ですか?」は「Сколько + 〇〇(与格) + лет?」です。答える時は「〇〇(与格) + 年齢 + лет.」です。語順が変わる場合もあります。
Сколько тебе лет?(君は何歳なの?)
Мне восемь лет.(僕は8歳だよ。)
Сколько лет вашему мужу?(あなたのだんなさんはおいくつですか?)
Моему мужу тридцать лет.(うちの主人は30歳です。)
人を表す部分がなぜ与格になるのか疑問に思った方がいるかもしれませんが、これはロシア語に特有の無人称文と呼ばれる構文の一つだからです。無人称文について詳しく知りたい方は、以下の記事をお読みください。
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年齢によって答え方が変わる год, года, лет
前の項目で、「私は〇歳です。」は、ロシア語では「Мне + 年齢 + лет.」と学びましたが、実は年齢によって лет の部分が変化します。
1歳の場合 ⇒ го́д(単数主格)
2~4歳の場合 ⇒ го́да(単数生格)
5歳以上の場合⇒ ле́т(複数生格)
まだ、生格について学んでいない人は以下の記事をお読み下さい。
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- Ребёнку один год.(その子供は1歳です。)
⇒ 1歳なので単数主格 год - Мальчику четыре года.(その少年は4歳です。)
⇒ 4歳なので単数生格 года - Студенту восемнадцать лет.(その学生は18歳です。)
⇒ 18歳なので複数生格 лет - Моей дочери двадцать лет.(私の娘は20歳です。)
⇒ 20歳なので複数生格 лет
21以上の数の場合、год, года, лет の判定は1の位の数に基づいて行います。例えば、51歳は5歳以上に該当しますが、1の位の数が1歳なので、год が正解です。注意しましょう。なお、1の位が0の場合は лет です。
ロシア語で「〇〇年間」は何という?
「私は20年間モスクワに住んでいた。」のように〇〇年間を用いる表現は日常生活でもよく使われますね。これも年齢を数える時と全く同じです。
- Я живу в Москве уже двадцать лет.(私はもう20年間もモスクワに住んでいる。)
- Его сын болел уже год.(彼の息子は1年間病気だった。)※ один は省略されることがある。
- Её отец проработал на фабрике тридцать три года.(彼女の父は33年間工場で働いていた。)
- Мой брат восемь лет прослужил на флоте.(私の兄は8年間海軍にいた。)
ロシア語の数ってややこしいですよね。私はなんとか1000までは一応覚えたのですが、いまだに数字が出てくるとフリーズしてしまいます(汗) それではお互い勉強頑張りましょう!
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