【ロシア語学習】数量の表現 много, немного, мало, несколько, сколько

ロシア語学習 数量の表現 много, немного, мало, несколько, сколько

数量を表す単語を数量詞といいます。この記事では、ロシア語の数量詞を名詞と組み合わせて、物の数量を表現する方法について解説します。

ロシア語の主な数量詞

ロシア語でよく使われる数量詞には以下のものがあります。

много たくさんの
немного 少しの
мало わずかな
несколько いくらかの
сколько どのくらいの

【数量詞 + 名詞】のルール

「たくさんのりんご」のように、何かの数量を表したいときには【数量詞 + 名詞】で表します。それでは、ルールを見ていきましょう。

ルール
  • 数えられる名詞の場合 ⇒ 複数生格
    例:много яблок(たくさんのリンゴ)
  • 数えられない名詞の場合 ⇒ 単数生格
    例:немного воды(少しの水)

上記の例では、リンゴは数えられる名詞なので複数生格になり、水は数えられない名詞なので単数生格になっています。
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数量を尋ねるときの表現

何かの数量を尋ねたい場合は、сколько を使って表現します。この場合も、数えられる名詞は複数生格、数えられない名詞は単数生格です。

例文
  • Сколько у тебя денег?(お金いくら持ってる?)
  • Сколько людей погибло от этого землетрясения?(この地震で何名の人々が亡くなりましたか?)
  • Сколько молока вы выпили?(牛乳をどのくらい飲みましたか?)

много と многие の違い

数量詞 много とよく似た意味の形容詞に многие があります。こららの違いについて気になったので、調べてみました。日本語では全く情報が出てきませんでしたが、英語で調べたら回答が得られましたので、シェアしたいと思います。なお、この項目に関しては以下の2本の動画を参考にさせていただきました。どちらの先生も 「много と многие は違う。」と明言しています。



  • много はたくさんの数量の何かに対して用いられるが、その数ははっきりしないという意味が含まれる。
    例:У меня много друзей.(私は友達がいっぱいいる。← たくさん友達がいるが、人数は定かではないというニュアンス。)
  • многие は、ある特定のグループや集合のなかでの「たくさん」を意味する。特定のグループのうちのかなりの数量を意味するが、全部ではないというニュアンスになる。
    例:Многие мои друзья говорят по-английски.(私の友達の多くは英語を話す。← 私の友達という特定グループのうちの多くが英語を話すが、全員ではないというニュアンス。)

много とともに用いられる名詞は生格になりますが、многие の場合は生格にはなりません。注意しましょう。